世界で広がる”スマホ禁止”の流れ。Solomunら世界的アーティストが音楽への没入を呼びかける

世界有数のクラブアイランド・イビザなどで、スマートフォンの使用を控える”スマホフリー”の動きが広がっている。

Pacha Ibizaのレジデントとして活躍するSolomunは、自身のイベントで観客へ向けて「これはルールではなく、音楽へのリスペクトだ」とメッセージを発信。スマートフォンではなく、その瞬間の音楽や空間に集中することの大切さを呼びかけた。

また、DC-10を拠点に開催されているMichael Bibi率いる人気イベント「Solid Grooves」でも、スマートフォンの使用を制限する方針が打ち出されており、ダンスフロア本来の一体感を重視する動きが広がりつつある。

世界で急増する”スマホフリーイベント”

この流れはイビザだけに留まらない。イベントプラットフォーム「Eventbrite」によると、スマートフォンの使用を制限する”スマホフリーイベント”は、2024年から2025年にかけて世界で567%増加したという。

世界的イベントプラットフォーム「Eventbrite」のソース記事。スマートフォンを使わないイベントは世界的に567%増加しており、人々の集まり方に対する考え方が大きく変化している。と記載されている。

もともと、ベルリンの名門クラブBerghainでは、フロア内での撮影を制限する文化が長年根付いており、なんと入場の際にスマホのカメラに赤いシールが貼られる。近年ではその考え方が世界各地のクラブやフェスへと広がっている。

“記録する”より”体験する”という価値観

SNSの普及によって、ライブやクラブイベントでスマートフォンを掲げる光景は当たり前となった。一方で、その瞬間を撮影することよりも、その場でしか味わえない体験そのものに価値を見出そうという考え方も、改めて注目を集めている。

クラブは、音楽・照明・空間・観客が一体となって作り上げる体験型のカルチャーだ。スマートフォン越しでは伝わらない熱量や空気感こそ、多くの人がダンスフロアに足を運ぶ理由でもある。

今回のSolomunやMichael Bibiの取り組みは、単なる撮影禁止ではなく、「音楽と向き合う時間を大切にしてほしい」というメッセージとして、多くのクラバーから支持を集めている。

クラブカルチャーが世界中で広がり続ける今だからこそ、「記録するために参加する」のではなく、「その瞬間を体験するために参加する」という価値観が、改めて見直され始めているのかもしれない。

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