
Taylor Swiftにブーイング?トランプ大統領との因縁激化
米ラスベガスで2月9日(日本時間10日)に開催されたスーパーボウルの会場で、試合中、スタジアムの大型ビジョンに映し出されたTaylor Swiftに対し、一部の観客からブーイングが発生した異様なシーンが話題を呼んだ。
この日Taylorは交際しているカンザスシティ・チーフスのトラビス・ケルシー選手が出場するスーパーボウルの観戦に来ており、彼女の映像が映し出されるとブーイングが巻き起こった。
というのも、試合が開かれたルイジアナ州では政治的にトランプ大統領が属する共和党が優勢であるため、反トランプ派を謳うTaylorには風当たりが強い上、Taylorが応援するカンザスシティ・チーフスは、過去の試合でのフィラデルフィア・イーグルスとの対立やライバル関係から、フィラデルフィア・イーグルスのファンからはブーイングが起こったと見られる。
この対立の背景には、以前から政治的立場についてトランプ氏とTaylorは対照的であり、反トランスを掲げるトランプに対し、Taylorはそれに反対する姿勢でハリス氏の支持を表明していた。これに対しトランプ氏は自身のSNS「トゥルースソーシャル」にて「Taylor Swiftは嫌いだ!」と投稿し対立していた。
また、Taylor以外の女性アーティストも反発の姿勢を示しており、ロサンゼルスで2日(日本時間3日)に行われた「第67回グラミー賞」で、Bruno Marsとのコラボ曲「Die With A Smile」がポップ・グループ賞を獲得したLady Gagaが、受賞スピーチでトランプ大統領に「トランスの人たちは愛される権利があるし、クィアコミュニティーももっと敬意を払われるべき」と訴え、会場から喝采を浴びた。
これはトランプ大統領が1月に大統領に再就任した直後から、「女性を過激なジェンダー・イデオロギーから保護する」という大統領令を発動し、連邦政府が認めるのは「男性と女性の2つの性だけ」と宣言したことへの明らかな反発とみられる。
Lady Gagaは11月に自身のInstagramでカマラ・ハリス候補への支持を表明し、BeyonceやJennifer Lopezもハリス陣営の応援演説に参加するなど、音楽界の大物たちが反トランプの立場を取る動きが顕著になっていた。
音楽業界のトップアーティストたちが政治的立場を公にすることで、今後も、この対立がどのように展開するか注目されるところだ。