世界的な人気を誇るアーティストであるTaylor Swiftが、昨年3月から約21ヶ月かけて開催した「The Eras Tour」が、今年12月8日にカナダ・バンクーバーで幕を閉じた。このツアーは、世界51都市で152公演を行い、総観客数約1,016万人、興行収入約3,300億円を記録。その影響は音楽業界にとどまらず、世界経済にも大きな波及効果をもたらした。
🚨| Taylor Swift's 'The Eras Tour' has officially come to an end pic.twitter.com/Uz2D30Lq2w
— The Eras Tour (@tswifterastour) December 9, 2024
「The Eras Tour」による経済効果は目を見張るものとなっており、アメリカ国内だけでファンが消費した金額は推定7,500億円以上とされ、宿泊費や旅行、飲食、ショッピングなどの支出を含めると1兆5,000億円を超える可能性もあるとみられている。
ペンシルベニア州ピッツバーグでの2公演では、ホテルの客室稼働率がコロナ禍後の最高記録を更新。市内の宿泊費は1泊平均約4万5,000円に上昇し、ツアー関連の直接支出は約670億円に達した。ロサンゼルスで行われた6夜連続公演では、地元に約3,300人の雇用が生まれ、地元経済に約240億円の収入をもたらした。また、配車サービス業界も恩恵を受け、都市によっては乗車率が31%増加した。
Taylor Swiftの「The Eras Tour」は、チケット売上総額約3,100億円を記録し、歴代2位のColdplayのツアー収益約1,700億円を大きく上回った。また、ツアー中に販売されたグッズも高い人気を集め、写真集は発売からわずか2日間で約81万部を売り上げるなど、関連商品の収益も非常に大きなものとなった。
さらに、「The Eras Tour」は音楽ツアーとしてだけでなく、さまざまな分野に影響を与えた。ツアースタッフにはダンサーや制作スタッフ、トラック運転手などを含む多くの人々が関わり、総額約290億円のボーナスが支給された。
最終公演のステージでTaylor Swiftは「このツアーは私の人生で最もエキサイティングで衝撃的な経験でした」と述べ、支えてくれたすべての人々に感謝を表明した。
