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DJ初心者が楽曲をどこでどう集めるか完全ガイド|効率的な探し方と玄人向けの裏技

DJ初心者が直面する「曲の集め方がわからない」問題

DJを始めると、多くの初心者が「どこで曲を集めればいいのか」という壁に直面する。機材の操作方法は調べればわかるが、実際にプレイする楽曲を効率よく揃える方法がわからず、そこで足踏みする人は少なくない。本記事では、基本的な探し方からプロが実践している裏技までを段階的に解説する。


初心者向け楽曲探しの基本

SpotifyやApple Musicのプレイリスト活用

まず試すべきはストリーミングサービスだ。Spotifyの“Mint”やApple Musicの“Today’s Hits”は最新トレンドを網羅しており、人気曲を効率的にキャッチできる。ジャンルごとの公式プレイリストも豊富で、EDMやヒップホップ、J-POPまで幅広くチェックできる。

プロTip:お気に入りの曲を見つけたら「類似曲を表示」や「ラジオ機能」を使い、似た雰囲気の楽曲を芋づる式に掘り下げるとプレイリストが一気に充実する。

Shazamなどの楽曲認識アプリ

クラブやバーで流れている曲を即座に特定できるのがShazamだ。履歴機能を使えば、現場で気になった曲を後からまとめて整理できる。Apple MusicやSpotifyと連携すれば、自動でプレイリストに保存されるため、音源管理がスムーズになる。

TikTokやXでのトレンド確認

SNSは今やクラブ選曲のバロメーターだ。TikTokのバイラル曲は現場でも反応が速く、Xの音楽トレンドもチェックすべきだ。特にTikTokの「人気サウンド」は毎週変化するため、定期的に追う習慣をつけるとよい。


実際に購入・ダウンロードできるプラットフォーム

Beatport、Traxsource

クラブ系ジャンルの定番がBeatportだ。ジャンルやBPMで細かく検索でき、リミックスやエディットも豊富に揃う。Traxsourceはハウスやディスコ寄りに強く、Deep HouseやSoulful Houseを中心に掘るなら最適だ。

プロTip:Beatportでは「Geners」をチェックすると、ダンスミュージック特化の楽曲チャートをチェックできる。選曲の精度を一気に高められる。

iTunes Store

ポップスからクラブ系まで幅広く揃う定番サービスだ。購入型なので音源を確実に所有でき、オフライン環境でも安心して利用できる。特にJ-POPや邦楽を揃えるなら外せない。

Bandcamp

インディーや限定リリースを探すならBandcampが強い。アーティストに直接還元される仕組みで、他のプラットフォームにはない楽曲が多い。オリジナリティを重視するDJにおすすめだ。


無料で入手できる合法的な方法

SoundCloudのフリーダウンロード

SoundCloudにはアーティストが“Free Download”として配布している音源が豊富にある。ブートレグやリミックスが多いため、他のDJと差をつけやすい。ダウンロード方法は様々だが、基本的には楽曲のタブにあるカートマークのボタンや…のボタンをクリックすることでダウンロードできる。これらの表記がない場合は楽曲の概要欄をチェックしよう。ダウンロードはできないがどうしてもその楽曲が欲しい場合はアーティストのSNSに連絡してみるのも一つの手だ。

注意点:利用規約で商用利用が制限されている場合もあるため、必ずDLページのライセンス表記を確認すること。

DJプールやプロモーション配布

DJプール(例:ZIPDJ、DMS)は最新音源を効率的に集められるサービスだ。月額制だが、常に最新リリースを入手できるため費用対効果は高い。登録制のプロモーション配布も存在し、DJとして活動実績があれば依頼が届くこともある。


ジャンル別おすすめの探し方

EDM

BeatportのTop 100チャートや海外フェスのセットリストを追うのが王道だ。TomorrowlandやUltra Music Festivalの公式YouTubeで流れる曲をチェックすれば、現場でもすぐ使える最新曲を押さえられる。フェスでプレイされた楽曲等は1001tracklistを使用するとより効率よく集めることができる。

ヒップホップ

TikTokで流行しているトラックやBillboard “Hot Rap Songs”をチェックすることで、クラブでも盛り上がる最新曲を確実にキャッチできる。こちらは有料会員限定配信のためサブスクライブ加入は要検討な面もある。日本のヒップホップはSpotify Japanの「国内ヒップホッププレイリスト」が強力な参考になる。

J-POP

国内のフロアではJ-POPのリミックスが鉄板だ。オリコンランキングやSpotify Japanの“Tokyo Super Hits”を参考にし、RemixやBootlegをSoundCloudで探すと現場向けに最適化された音源を入手できる。


玄人向けの楽曲入手法

レコードプールやプロモ音源

特定のレーベルやDJ専用プールに登録することで、未リリース音源を先取りできる。これにより「この曲、どこで手に入れたの?」という差別化が可能になる。DJプールサービスとしては「DJ City」や「DJ Pool」「Head Liner Music Club」等が挙げられる。「DJ City」や「DJ Pool」はPopsからクラブサウンドまで幅広く取り扱っている。「Head Liner Music Club」は主にEDMサウンド特化のDJプールサービスだ。未リリース音源先取りの方法としてはInflyte等のプロモサイトあるいは、大きなクラブや外タレに繋がりのあるクラブのレジデントDJになる等の方法がある。Inflyteに関しては自分がどのクラブで回しているかなどの実績を提示する必要があるため難易度はやや高めである。

海外フェスのセットリストを参考にする

Ultra MiamiやEDC Las Vegasなどのセットリストは、世界の最先端を知るための資料だ。多くは公式配信やファンサイトまたは1001tracklistで公開されており、トレンド把握に直結する。

Hypeedditのダウンロードチャートを参考にする

Hypeedditはミュージシャンが、音楽のプロモーション活動を支援するためのプラットフォームでありsoundcloudのフリーダウンロードは主にこのサービスを用いて行われる。Hypeeddit内にもダウンロード数のチャートがジャンルごとに存在している。こちらをチェックすれば今世界中のDJがダウンロードしている最先端の曲を把握することが可能になる。ランキングはこちらから。

プロTip:セットリストをそのまま真似るのではなく、自分のスタイルに合う曲だけを抽出するのが重要。


まとめ

DJ初心者はまずSpotifyやTikTokといった身近なツールでトレンドを把握し、BeatportやiTunes Storeで確実に音源を揃えることが効率的だ。自身の好きなジャンルの様々なプレイリスト、あるいはDJの現場で求められるジャンルのプレイリストを聞き、自身の好きな曲を「20250810」(その日の日付)等のネーミングをしたプレイリストにまとめておき、後日時間のある時にまとめてダウンロード等を行う等して楽曲の幅をどんどん増やしていこう。SoundCloudやDJ Poolを組み合わせれば選曲の幅が一気に広がり、やがては海外フェスのセットリストやプロモ音源を参考にすることで、プロDJに近い視点を持てるようになる。

「どこで曲を探すべきか」という悩みは、実は正しいステップを踏めば解決できる。今日から実践すれば、初心者でも自分だけの選曲スタイルを作り上げられるだろう。

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