
DJ必見!USBが読めない時の原因と対策|CDJ対応フォーマット一覧【最新版】
クラブ現場で“USBが読めない”──その瞬間はまさに悪夢。
「イベント直前、CDJにUSBを挿したら画面に “NO USB” 」中身のデータは問題ないのに認識しない…その原因は、USBの「ファイルシステム規格」が機材に対応していないことです。FAT32とexFATの違いを知らないと、プロDJでもハマる落とし穴です。

目次
USB規格の基礎知識
USBの中身(ファイルシステム形式)によって機材の対応状況が異なります
規格 | 特徴 | 長所 | 短所 | 主な用途 |
---|---|---|---|---|
FAT32 | 最も古く互換性が高い | 多くのDJ機材で読み込み可能 | 1ファイル4GBまでの制限 | CDJ用USB、古い機材対応 |
exFAT | 大容量ファイル対応(4GB以上可) | PCや最新機材で便利 | 古い機材では非対応の場合あり | 映像編集、大容量データ運搬 |
HFS+ | Mac向けのフォーマット準拠 | Macで大容量対応 | Windows非対応、機材によっては安定性問題 | Appleユーザー向け特化 |
NTFS | Windows向け最適化 | 大容量対応、セキュリティ機能あり | Macや多くのDJ機材では読み書き不可 | Windows専用ドライブ |
ポイントは、DJ機材(特にCDJシリーズ)は「FAT32」を前提に設計されているケースが多いことです。
USBフォーマット対応状況(Pioneer公式より)
CDJ-3000 は、FAT, FAT32, exFAT, HFS+ に正式対応しています(NTFSやGUID分割は非対応) 。
また、CDJ-3000・XDJ-RX3・XDJ-XZ は exFAT を含む新規格に対応しており、古い機種は exFAT 非対応で FAT32 や HFS+を使用する必要があります 。
つまり、現場の機材が Nexus2系(古い)なら、FAT32が安全策です。

なぜexFATが読めない場合があるのか?
技術面では、exFATは2006年にMicrosoftが開発した新しいファイル規格で、大容量データに対応しています。しかし、DJ機材は「互換性を最優先」して設計されており、安定かつ古くから広く使われてきたFAT32のサポートを重視しています。これは、まさに「古いCDプレーヤーが最新のBlu-rayディスクを再生できない」のと同じ理屈です。
現場でよくあるトラブル例:
- PCで exFAT にフォーマットしたUSBを持ち込み → 読み込みエラー
- バックアップUSBがない → プレイ開始が遅れる
- 現場で急遽フォーマット → 時間切れ
WindowsとMacでUSBをFAT32にフォーマットする方法
FAT32を推奨する理由
- ほぼ全CDJで認識可能
- Windows / Macどちらでも作成可能
- 安定性が高い
Windowsでの手順
- USBをPCに接続
- エクスプローラーでUSB右クリック → 「フォーマット」
- ファイルシステムで「FAT32」を選択
- クイックフォーマットで開始 ※32GB以上はWindows標準では不可。専用ツール(例:「FAT32 Format」)が必要


Macでの手順
- 「ディスクユーティリティ」を開く
- USBを選択し「消去」→ フォーマット:「MS-DOS(FAT)」, 方式:「マスターブートレコード」 を選択
- 実行


まとめ|現場を守るのは事前準備
USB規格は軽視されがちですが、現場での安心感はここから生まれます。
現場前チェックリスト
- USBが FAT32でフォーマットされているか?
- バックアップUSBは準備されているか?
- 4GB以上の大容量ファイルは分割してあるか?
規格の知識は、DJにとって必須スキル。この記事を活用して、最悪の事態「USBが読めない!」を事前に防ぎましょう。