【完全版】初心者向けDJ配信の始め方|TikTok配信で人気のDJが語る“配信のススメ”

――TikTokフォロワー3万人超・YUSUKEさんが語る「続けるコツ」と「始め方」


はじめに

音楽が好きで「DJを始めてみたい」「自分のプレイを配信してみたい」と思っている方、増えていませんか?
でも、どう始めたらいいのか分からない…そんな方に向けて今回は、TikTokでフォロワー3万人を超えるDJ・YUSUKEさんにZoomでインタビューを実施!名古屋を拠点に、平日夜に週5回のペースで配信を続けている彼に、DJ配信の始め方や、ファンとつながる工夫、そして続けるためのヒントをたっぷり伺いました。

@yusuke.no
YUSUKEさんにインタビューをさせていただきました!

「好きな音楽を届けたくて、配信を始めました」

編集部:YUSUKEさん、本日はよろしくお願いします!まずは、DJ配信を始めたきっかけから聞かせてください。

YUSUKEさん(以下敬称略)
よろしくお願いします!
もともと東京でクラブDJをやってたんですけど、だんだんと「好きな曲が流せないな」と感じることが増えてきて…。
一時はDJ自体を辞めちゃったんですよね。

編集部:そうだったんですね。その後、配信に切り替えるきっかけは?

YUSUKE
転勤で名古屋に来たのが大きな転機でした。心機一転で「また何か始めたい」と思って、社会人初のボーナスでDJ機材一式を購入。DJコントローラー、MacBook、オーディオインターフェース……とにかく「もう後戻りできないぞ!」って自分を追い込みました(笑)。

編集部:でも、配信って機材の設定とか難しそうなイメージもありますよね。

YUSUKE
ほんとそれ!最初は「これ、つなげるだけで本当に音出るの?」って思ってました。でも実際やってみたら、あっさり音が出て(笑)。あの拍子抜け感、今でも覚えてます。思い込みでハードル上がってただけだったなって。


「これだけあればOK!配信スタートに必要な機材」

編集部:では、これから始めたい人が揃えるべき機材って、どんなものがありますか?

YUSUKE
僕が使ってるものをベースに、順番に紹介しますね!

編集部:じゃあまず、DJに欠かせない機材といえば?

YUSUKE
やっぱりDJコントローラーですね。僕は今、PioneerのXDJ-RX2っていうオールインワン型を使ってます。
27万円くらいするハイエンドなモデルなんですけど、覚悟を決めるためにこれを購入しました。

XDJ-RX2

YUSUKE
初心者だったら、もうちょいコンパクトなDDJ-FLX4 (約5万円)でも全然いけますよ。

DDJ-FLX4

編集部:なるほど!音のチェックにはヘッドホンも必要ですよね?

YUSUKE
そうですね。ヘッドホンは、遮音性が高いものを選ぶと快適です。高いやつじゃなくてもOKだけど、周囲の音が入ってこないタイプがいいですね。音のつなぎとか、バランス調整するのに欠かせないです。コスパを選ぶならAudio-Technicaのヘッドホンが安くて丈夫でおすすめですね。

ATH-M20x

編集部:配信にはパソコンも使ってますよね?

YUSUKE
はい、僕はMacBook Proを使ってます。目安としては、メモリ8GB以上でSSD搭載のモデルが理想ですね。スペックが足りないと、途中で音飛びしたり動作が重くなったりするので、ここはちょっとだけ投資したほうがいいです。最近では整備品済みと言われる安いものも多いので、予算少ない人はそれもおすすめですね。

【整備済み品】 Apple MacBook Air M1 2020

編集部:Windowsだとダメなんですかね?

YUSUKE
いえ、Windowsでもスペックを満たしていれば問題ありません!

編集部:ありがとうございます!他には何か必要なものはありますか?

YUSUKE
オーディオインターフェースですね。これがないと配信できません(笑)。僕はYAMAHAのAG03を使ってます。ノイズも少ないし、マイクも一緒に使えるから、トーク系にも向いてますね。

YAMAHA-AG03

編集部:スマホやカメラはどうですか?

YUSUKE
僕は普段、iPhone 15 Proで配信してます。TikTokライブならスマホ一台で完結できますよ。ただ、演出とか映像の切り替えをしたいなら、PCと組み合わせると自由度が一気に上がります。

編集部:地味だけど忘れちゃいそうなアイテムってありますか?

YUSUKE
ケーブルと変換アダプター類ですね。例えばRCAケーブルとか、Lightning(またはUSB-C)の変換アダプター。これがないと、音をスマホに送れなかったりします。地味だけど、配信の要です。

USB-C VGA Multiportアダプタ

編集部:最後に、配信ソフトは何を使ってるんですか?

YUSUKE
僕はずっとOBS Studioです。無料なのに機能が充実してて、設定もわかりやすいので初心者でも扱いやすいと思いますよ。

編集部:ありがとうございます!

YUSUKE
いえいえ、始めたばっかのときの僕も「これ何が必要なの?」って感じだったので(笑)。「完璧に揃えなきゃ」じゃなくて、「できる範囲から始める」ってスタンスで大丈夫だと思います!


「フォロワーを増やすには、“日常に入り込む”工夫が必要です」

編集部:フォロワー3万人超え、本当にすごいですよね。どうやって増やしていったんですか?

YUSUKE
大切にしてるのは、差別化・習慣化・参加型の3つです。

編集部:3本柱があるんですね!それぞれ詳しく聞きたいです、まずは「差別化」から聞かせてください!

YUSUKE
スーツでDJしてるんですよ。サラリーマン時代の名残でもあって、「仕事帰りにDJやってる感」がウケたんです。見た目で「他の人と違う」と思ってもらえるって、大きいです。

編集部:「習慣化」はどういうことでしょう?

YUSUKE
配信時間を固定してます。平日毎日、夜9時に必ずライブ。視聴者の中には、「この時間にダイエット頑張る」「勉強しながら聴いてる」って人もいて、生活に溶け込んでる感じがすごく嬉しいです。

編集部:まさに“日常の中のYUSUKE”ですね。最後の「参加型」は?

YUSUKE
リスナーを巻き込むスタイルです。「誕生日の人いる?」「この曲流して〜」ってやり取りをリアルタイムでしてます。一緒に作るライブって、やっぱ楽しいんですよ。


「配信中に起こりがちなトラブルと、その対策」 

編集部:配信で困ったトラブルってありましたか?

YUSUKE
山ほどあります(笑)。まずは音が出ないトラブル。RCAの差し込みが甘かったり、イン・アウト逆とか…慌てず確認すれば大丈夫です。

編集部:それ、初心者はかなり焦りそうですね(笑)。

YUSUKE
もう、最初の頃は配信前に毎回「音出るかな…?」ってビビってました(笑)。

編集部:他にも配信中によく起きることってありますか?

YUSUKE
ありますあります。スマホが熱くなる問題とか。長時間配信してるとスマホがどんどん熱くなって、最悪フリーズするんですよ。

編集部:うわ、それはこわい…。どうやって対策してるんですか?

YUSUKE
僕は配信前にキャッシュを全部クリアしてます。あと、スマホは風通しのいい場所に置いてますね。
熱を逃がすためにスマホスタンドを金属製にするのも効果ありました。

編集部:めちゃ実践的なアドバイスですね!充電周りのトラブルもあります?

YUSUKE
あ〜、充電が追いつかない問題もありましたね。安い充電器使ってたとき、途中で電池切れちゃって…。
今はAnkerの高出力のUSB-C充電器を使ってて、それで安定してます。

Anker Nano II 65W

編集部:地味だけど大事なポイントですね。

YUSUKE
そうそう、見落としがちだけど、電源まわりが不安定だと配信も不安定になるんで、ほんと大事です。

編集部:他にも気をつけてることってありますか?

YUSUKE
そうそう、あと気をつけたいのが、“見た目”のトラブルですね。

編集部:見た目のトラブル…?どういうことですか?

YUSUKE
前に配信中にウィダーインゼリー飲んでたんですよ。そしたらTikTokのAIに「タバコに見えた」って誤認されて警告が出ちゃって(笑)。

編集部:えっ、それはちょっと理不尽すぎませんか?!

YUSUKE
いや、ほんとに(笑)。こっちはただのゼリー飲料なのに。でも、AIの判断だからしょうがないところもあって…。
それ以来、見た目がややこしいものはなるべく映さないようにしてます

編集部:たしかに、ぱっと見の印象って意外と重要なんですね。

YUSUKE
そうなんですよ。しかもTikTokってタバコやお酒を画面に出すのがそもそもNGなんです。未成年の視聴者も多いから、かなり厳しく見られます。
たとえ中身がウーロン茶でも、見た目がビールっぽい缶だとアウトになることもあるんで、「勘違いされそうなもの」は避けたほうが安全ですね。

編集部:そこまで気を配ってるんですね…プロの配信者って感じです。

YUSUKE
いやいや(笑)、何回かやらかして学びました。「映るものすべてに気を配る」って、実は大事なポイントなんですよ。


「飽きさせないために、展開と空間づくりにこだわってます」

編集部:配信って、やっぱり“見せ方”も大事なんですね?

YUSUKE
めちゃくちゃ大事です!
たとえば選曲は、前半30分は有名な曲、後半は自分の好きなちょっとコアな曲にして、流れにメリハリをつけてます。

編集部:演出面でも工夫してますか?

YUSUKE
してます!背景にテープライトでグラデーションを入れたり、リングライトで表情を明るく映したり。あとは、僕スニーカー好きなんで、背景に飾ってたりもします。「それどこの?」ってコメントもらえることもあるし、趣味を空間に入れるのはおすすめです。

UBeesize LEDリングライト


「ファンとの距離を縮める“配信後”の動線づくり」

編集部:フォロワーとの関係づくりで心がけてることは?

YUSUKE
TikTokって全国から見てもらえるんですよ。実際に熊本でイベントしたときも「TikTokで知って来ました!」って人がいて、感動しましたね。

あと、配信が終わったらすぐInstagramライブに移動してます。より深く会話できるし、TikTokでフォローしてくれた人がインスタにも来てくれる確率が高いんです。

編集部:オフラインで会えるイベントもやってるんですよね?

YUSUKE
そうです。年に1〜2回、東京で昼のイベントを開いてます。クラブに行けない人でも参加できるように。学生から年配の方まで、本当に幅広い人が来てくれるんですよ。


「配信がきっかけで、全国のクラブに呼んでもらえるようになった」

編集部:配信を続けてきたことで、活動の幅も広がってきたんじゃないですか?

YUSUKE
それ、めっちゃ感じてます。もともと名古屋を拠点にしてたんですけど、配信を通じていろんな人に知ってもらえるようになって、今ではT2 SHINJUKUT2 NAGOYAとか、SPACE KUMAMOTOなど、全国さまざまなクラブイベントにもゲストとして呼んでもらえるようになりました

編集部:え〜!それってすごく大きな変化ですね!

YUSUKE
本当にそうなんですよ。TikTokって全国どこでも見てもらえるから、「この人呼んでみたいな」って思ってもらいやすいんだと思います。あと、自分が遠方のイベントに出演するってなった時に、活動の拠点場所以外の地域でもお客さんが見に来てくれることがあるのも強みですね。実際に現地に行っても「配信見てます!」って声をかけてもらえることもあって。すごく嬉しいし、やっててよかったなって思える瞬間です。

@yusuke.no

2024 LAGUNA POOL PARTY 7/14(日)に出演します! 皆さん待ってます! #愛知県#蒲郡市#nightpool #nightpoolparty

♬ Find Away – Jessee & Yusuke & MARESTE

編集部:まさに配信が“きっかけ”になってるんですね。

YUSUKE
はい。自分から営業をかけたりしてたわけじゃなくて、コツコツ配信を続けてたら、自然とチャンスが広がっていった感じです。そういう意味でも「まずはやってみる」が大事だなと思ってます。


「楽しむ気持ちを大切に」

編集部:これから配信を始めたい人に向けて、ひとことお願いします!

YUSUKE
とにかく、楽しむこと
最初は視聴者が少なくても、自分が楽しくやってたら自然と続けられるし、それが伝わってファンも増えていくと思います。無理せず、自分のペースで始めてみてください!


まとめ:今日からあなたもDJ配信、始めてみよう!

  • スマホと最低限の機材があれば、今すぐにでも始められる
  • 視聴者とつながるには「習慣化・差別化・参加型」がカギ
  • トラブルもあるけど、工夫すれば全部乗り越えられる
  • 何より大事なのは「楽しむ気持ち」

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