
USB破損や機材トラブルに備える、DJ向け無料ツール「Save My Gig」が登場
DJプレイにおいて、選曲やミックスと同じくらい重要なのが「機材トラブルへの備え」である。
USBが突然読み込まれない、rekordboxのアップデート後に機材との互換性に問題が発生する――。こうした本番直前のトラブルを防ぐため、DJ向けの無料ツール「Save My Gig」が2026年8月に公開された。
本番前の準備をチェックリスト化
Save My Gigでは、出演前に確認しておくべき項目を自分の環境に合わせてチェックリストとして管理できる。

作成した内容は複数のデバイス間で同期できるほか、PDFとして保存することも可能。さらに、インターネット環境が不安定なクラブやフェス会場を想定したオフライン対応のトラブルシューティング機能も搭載されている。
問題が起きた際には、いくつかの質問に回答していくことで原因を絞り込み、対処方法を確認できる仕組みだ。また、機材同士の互換性やファームウェアに関する注意点など、実際の現場経験をもとにした情報もまとめられている。
世界的DJでも機材トラブルは起こる
こうした問題は、経験の浅いDJだけに起こるものではない。
2023年にはZeddがUltra Music Festivalの出演時、rekordbox関連のトラブルによってUSBとバックアップ用ドライブに問題が発生。世界最大級のステージを前に、急遽対応を迫られる事態となった。
DJソフトやOS、ドライバー、CDJ、USBなど、現在のDJ環境は複数のシステムが連携することで成立している。そのため、一つのアップデートや設定変更が予期せぬトラブルにつながる可能性もある。
「問題が起きてから調べる」から「起きる前に潰す」へ
Save My Gigが狙っているのは、これまでDJ同士の経験談として共有されてきたトラブル対策を、誰でも確認できる形に整理することである。対象もDJだけではなく、ツアーマネージャーやテクニカルスタッフ、イベントプロモーターなどを想定している。
本番中に問題が起きてから解決方法を探すのではなく、出演前に「何が壊れても対応できる状態」を作っておく。
Save My Gigは、そんなDJのリスク管理をサポートする新たなツールとなりそうだ。現在は無料で提供されており、今後は対応言語や機能、情報ライブラリなども拡充していく予定だという。































