同じくらいの速さなのに、ある曲はまっすぐ進み、別の曲は跳ねるように聴こえる。DJの画面に同じBPMが表示されても、曲の印象が揃うとは限らない。BPMが示すのはテンポであり、リズムの情報すべてではないからだ。
BPMは「音の数」ではない
BPMは1分間の拍数を示す。120 BPMなら、基準となる拍が1分に120回あるという意味だ。曲の中で鳴るキックやハイハットを全部足して120回、ということではない。

同じ拍の間に、細かい音を足すことも、音を抜くこともできる。AbletonのLearning Musicでは、一定のキックを残したまま他のドラムを変え、基準の拍と音の並びを聴き分けられる。速さを変えなくても、リズムには変えられる部分がある。
音を置く場所と強さが変わる
曲の「ノリ」を作るうえで大事なのが、音を鳴らすタイミングと強さだ。
音楽制作ソフトAbleton LiveのGroove機能では、音を鳴らすタイミングをずらす「Timing」と、音の強弱を変える「Velocity」をそれぞれ調整できる。

例えば、すべての音を同じ間隔・同じ強さで鳴らすよりも、少しタイミングをずらしたり、音に強弱を付けたりすることで、より自然な「ノリ」が生まれる。
ただし、曲のノリを決めるのはSwingだけではない。音色やリズムのパターンなど、さまざまな要素が組み合わさって曲の雰囲気を作っている。
好きな曲の「速さ」だけでなく「どんな跳ね方や間が好きか」が分かれば、次の一曲を探す言葉も増えていくだろう。
